今回はTwitterで2018年トップICOと話題の仮想通貨オントロジー/Ontology(ONT)について取り上げます!
オントロジー(ONT)は2018年に公開された仮想通貨で、ICO分析をしている組織によると、現在のところ2018年で最も成功したICOみたいです!
そんな仮想通貨オントロジー(ONT)について解説していきます!
- NEOのエアドロップから生まれた仮想通貨
- 信用に着目したエコシステムの開発
- 分散型〇〇のインフラ
Contents
オントロジー(ONT)とは
「オントロジー(ONT)」は専門的な知識が必要なブロックチェーンをどんな企業でも簡単に利用できるようにすることを目指しているプロジェクトで、NEOというアルトコインからのエアドロップで取引が開始されました。単位は「ONT」です。
2018年3月にNEOのエアドロップで取引が開始されたばかりであるにも関わらず、時価総額ランキング上位に入っており、注目度がとても高いです。承認アルゴリズムには、NEOで使われているブロック生成者やその意思決定を投票で承認するBFTを利用しています。この仕組みは、トランザクション速度が速く、処理性能の面ではトップクラスです。
オントロジーは既存の分散台帳システムとスマートコントラクトシステムを合わせて作られた最新のパブリックブロックチェーンです。
パブリックブロックチェーンとは、オープン型のブロックチェーンとも呼ばれ、中央管理者が存在せず、ネットワークへの参加が自由で、取引承認の実行者もネットワークへの参加者の手によって行われるブロックチェーンシステムのことです。例えば、ビットコインが代表的なパブリックブロックチェーンです。
また、オントロジーは、「信用」というものに着目したエコシステムを開発しようとしています。そのエコシステムを実現するために、ブロックチェーンの技術を使った分散型ネットワークを提供します。改ざんされないブロックチェーンやスマートコントラクトの技術を利用することで信用性が高まるからです。
企業はそのネットワークを利用して情報管理などをすることで、ブロックチェーンやスマートコントラクトを手軽に利用できます。オントロジーは企業とブロックチェーンをつなぐ場所を提供しようとしているということです。
NEOとOntologyの関係
オントロジーを開発したのは、Onchainという会社ですが、この会社は仮想通貨のNEOも開発しています。Binanceにオントロジーが上場する際には、NEOの保有者にONTの配布(エアドロップ)が行われました。
また、技術開発・事業展開においてNEOと正式に協力していくことも発表しています。
詳細
通貨名 | オントロジー/ Ontology |
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通貨単位 | ONT / ONG(GASの役割) |
公開日 | 2017年11月 |
アルゴリズム | BFT (NEOで採用されている) |
時価総額 | ¥441,173,481,185 2018年5月現在 |
ブロック生成速度 | 約15秒 (NEOの値を参照) |
発行上限枚数 | 10億ONT |
取扱取引所 | Binance OKEx Huobi .etc |
公式サイト | https://ont.io |
公式ツイッター | @OntologyNetwork |
ソースコード | https://github.com/ontio |
ホワイトペーパー | https://ont.io/wp/Ontology-Introductory-White-Paper-EN.pdf |
価格チャート
今までの価格チャートについてもみてみましょう。
最高値 | 最安値 | 価格差 | |
2018 | 1100 | 138 | 797.10 % |
2017 | 0.000 | 0.000 | 0.000 % |
2016 | 0.000 | 0.000 | 0.000 % |
*価格には引用サイトによって誤差があります。1つの目安として参考にしてください。
引用元 https://www.coingecko.com
オントロジー(ONT)の仕組み
NEO
オントロジー(ONT)はNEOのネットワークを利用している仮想通貨です。そのため、承認アルゴリズムには、NEOで使われているBFTを利用しています。最終的には、BFTとPoSを統合させ、承認の公平性を保証する機能であるVRF(「Verifiable Random Function」)を活用したVBFTを採用予定としています。また、独自のメインネットワークへの移行も計画されています。
オントロジー(ONT)が考える分散型ネットワーク
マルチソースアイデンティティシステム(人バージョン)
オントロジーネットワークを利用することで、ユーザーは公共機関、銀行、企業、家族、同僚、友人などのさまざまなソースから自分のデータを収集して管理できます。
つまり、オントロジーは自分に関するデータのすべてを管理できるネットワークを提供するということです。
このマルチソースアイデンティティシステムは、ブロックチェーン技術を使うことで、信頼性が高く、厳しいセキュリティが必要な情報を安全に管理できます。個人的には、中国の信用スコアのようなサービスと相性がいいのではないかと考えています。
マルチソースアイデンティティシステム(ものバージョン)
人のデジタルアイデンティティはその人の家族、資産、経歴などの情報から定義されます。
一方、ものに対するデジタルアイデンティティは、製品所有者、生産者の情報、その製品の特徴、その製品と他の製品との関係、お金との関係を関連づけることで、定義されます。例えば、机であれば、製造者や材料、値段、部品、使用用途などの情報です。
ものに対するマルチソースアイデンティティシステムは、そのものに関連する情報をトラッキングしたり、検証したりする際に利用されるみたいです。
分散型データ交換
従来、ユーザーのオンライン上の行動データは、分析や売却するためにサービスを作った会社が保有しています。
オントロジーは、これらのデータをより有効活用し、データを持っている企業の利益になるようなデータ交換システムを提供しようとしています。(もちろん個人のプライバシーも考慮した上)
また、ブロックチェーンとスマートコントラクトの性質上、オントロジー上にある情報はオープンで追跡可能、改ざん防止機能も備えています。
(図の説明はちょっと難しいので勘弁してください)
分散型協調システム
分散型協調システムは信用性の高いネットワークの構築に貢献します。
例えば、図のような医療のケースでは、医師、病院、患者がそれぞれの情報をブロックチェーンに登録することで、薬局は正しい薬を患者に処方することができます。改ざんや偽証による処方箋の不正な取引を防止することに役立ちます。
分散型株式管理システム
オントロジーは、現在の株式管理システムは透明性が低く、情報の非対称性があるという問題を抱えており、信用性が低いと考えています。本来投資家が知るべきデータを安全に流通させる仕組みを提供することで、正しく評価できる仕組みを作ろうとしています。
分散型コミュニティー管理システム
オントロジーに登録された個人のデータを利用することで、なりすましなどが存在しない信用性の高いメンバーで構成されたコミュニティー形成ができるようになると思われます。
この部分のホワイトペーパーがあまり理解できなかったので説明はこのくらいで。。。
分散型コンテンツ生成とトレードモジュール
現在のサービスは、コンテンツを有形資産(例えば、有料コンテンツ)に変換することも、他のタイプの無形資産(例えば、利益モデルを用いたコンテンツ公開)に変換することもできます。しかし、オントロジーは、コンテンツ作成者と消費者との間の包括的な分散型取引システムを導入しています。
分散型評価システム
日々の生活の中で、個人を証明するものが求められる場面が度々あります。例えば、銀行での本人確認の際に免許証を使います。履歴書には個人の経歴を書きます。このシステムを使うことで、こういった場面で虚偽の記載をしたり、偽造されたものを利用されないようにします。
分散型金融サービス
中小企業や個人がお金を借りる場合、十分な信用記録や担保が不足する問題があります。
オントロジーによって信用性の高い情報の入手が可能にしてこの問題を解決します。
取引状況から見た分析
マーケット別ボリュームとは、取引所で見たそのコインの出来高です。つまり、そのコインがどこの取引所で買われているかを示す指標です。
マーケット別ボリューム
マーケット別ボリュームを見ると、オントロジー(ONT)は「Binance」「OKEx」という取引所で取引の約75%が取引されていることがわかります。この2つの取引所は中国の取引所なので、通貨別ボリュームでみられたように、中国で人気のコインであり、中国からの影響が大きいと考えられます。
つまり、通貨別ボリュームと同様に、中国で国による規制や中国の取引所などでハッキングがあった際などに影響を受けやすいと言えます。
データ参照元 https://www.coingecko.com
オントロジー(ONT)のメリット
分散型〇〇〇のプラットフォーム
オントロジーは、分散型とつくサービスのプラットフォームになることを目指しています。分散型のサービスは、ブロックチェーンやスマートコントラクトなどの技術が出てきてから盛んになり始めたサービス形態です。
これから様々なサービスが出てくると思われます。そこでオントロジーがプラットフォームとして機能し、ユーザーや企業を集めることができればかなり規模の大きな仮想通貨になるでしょう。
プラットフォームというビジネスモデルなので、いかに多くのユーザーに使ってもらえる場所を提供できるかが大きなキーになると思います。
オントロジー(ONT) が利用され得る分野
オントロジーは信用に着目したエコシステムの基盤となるインフラを構築することを目指しています。また、ブロックチェーンや仮想通貨の知識がなくてもオントロジーを通してテクノロジーと企業を結ぶ役割を果たします。
オントロジーは下記のような分野で利用されることを想定しています。
金融、決済、保険、IoT、メディア、ソフトウェア開発、医療、資産管理、政府関係、個人消費分野
プライバシーに関わる情報を扱う分野や高度なセキュリティを必要とするデータを管理する分野と相性が良いみたいです。
オントロジー(ONT)のロードマップ
Chain ネットワーク
2018年Q2
メインネットワークのリリース
仮想マシン間のスマートコントラクト
オラクルのサポート
トランザクション並列検証のサポート
ネットワークの最適化
差し替え可能なDB
2018年Q3
クロスチェーン相互運用プロトコル
2018年Q4
チェーンネットワークPOC
Sharding(シャーディング)
チェーンネットワークシステム
継続的なパフォーマンスチューニング
2019年
オントロジーSharding技術の研究開発(スケーラビリティ問題の解決のため)
2020年
オントロジーSharding技術の実装
トラストエコシステム
2018年Q2
オントロジー分散型アイデンティティ・フレームワーク(ONT ID)リリース
2018年Q3
オントロジー統合アプリケーション(ONTOアプリ)のリリース
分散型データ交換フレームワークのリリース
分散型評判フレームワーク(ONTスコア)のリリース
デジタル署名サービス(ONT Sign)のリリース
2018年Q4
トラスト検索エンジン(ONT TSE)リリース
分散型データ交換市場のサポート
dAppのサポート
2019年
暗号化アルゴリズムへの対応
分散コミュニティフレームワークリリース
分散金融サービスリリース
より信頼性の高いdAppのサポート
2020年
世界的なトップクラスのトラストエコシステムの確立
オントロジーのトラストネットワークエコシステムに基づいた情報システムの構築
オントロジー(ONT)の注目ポイント!
出来高の大きさ!
オントロジーの1日の出来高は約117億円(2018年6月5日現在)でネオ(NEO)やアイオタ(IOTA)に近い大きさです。実際、1日の出来高でみると、オントロジーよりも時価総額が大きいステラ(Stellar)、アイオタ(IOTA)、ネオ(NEO)、モネロ(MONERO)、ダッシュ(DASH)、ネム(NEM)、ヴィチェーン(VECHAIN)、バイナンスコイン(Binance Coin)よりもオントロジーの出来高が上回っています。
出来高とは売買された仮想通貨の総額を意味します。一般的にボリューム(出来高)が大きいほど売買が活発なので売買しやすいということになります。
例えば、自分が100万円分のオントロジーを持っていて、それを売って100万円に換えたいと思った時、100万円分のオントロジーの買い注文がなければ円に換金できません。この例は極端ですが、こういった点から特に仮想通貨では出来高は重要視されています。
また、出来高はその通貨の注目度の指標にもなります。この点でオントロジー(Ontology)は注目すべきだと考えています。
大企業との連携!?
開発元のOnchainというスタートアップ企業のホームページには、ブロックチェーン技術に関してMicrosoft(マイクロソフト)やアリババと提携していることが公表されています。今や中国を代表する企業のアリババや世界的コンピューター企業のマイクロソフトとの関係はオントロジーにとってプラスに働くことは間違いありません!
オススメ取引所
オントロジー(ONT)を扱っている取引所でオススメなのは、Binanceと呼ばれる取引所です。Binanceでは多くの種類のコインを扱っています。仮想通貨で一攫千金を目指したい方はここで誰も注目していない草コインを調べて投資するのも悪くないかも知れません!
手数料 | |
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手軽さ | |
セキュリティー | |
知名度 |
オントロジー(ONT)を扱っている取引所でもう1つオススメなのは、Huobiです!
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セキュリティー | |
知名度 |
まとめ
オントロジーの目指すシステムが実現すれば、様々な分野で使われる可能性があるのでこれから注目です!
余裕資金で、投資することをお勧めします。
投資は自己責任・自己判断でお願いいたします。