今回は中国版Ethereumと呼ばれているNEO(ネオ)について取り上げます!
NEO(ネオ)は、中国初のオープンソース、パブリックブロックチェーンプロジェクトとして作られた仮想通貨です。
”中国版イーサリアム”と呼ばれ注目されています。
元々の名前は”Antshares(アントシェアーズ・ANT)”でしたが、2017年に入り名称を“NEO(ネオ)”に変更しました。
元の名前がアントシェアーズだったことを知らない人も多いのではないでしょうか!
そんな仮想通貨NEO(ネオ)について解説していきます!
- 中国版イーサリアム
- プラットフォーム上でアプリケーションの開発が可能
- NeoGasで配当Get!
Contents
NEO(ネオ)とは
NEO(旧アントシェアーズ AntShares)は、中国初のオープンソースのパブリックチェーンとして作られた仮想通貨です。色々な資産の契約をデジタル化し、証明・管理するためのスマートコントラクト・プラットフォームを目指しています。
分散ネットワークで「スマートな経済」を目指しており、中国版イーサリアムと言われています。
承認方式であるDBFTとは、まずNEOのトークン保有者が投票によってブックキーパーと呼ばれる帳簿係を選出します。選ばれたブックキーパーが取引を承認、新しいブロックを作成するというものです。
また、JavaやC#、Pythonといったさまざまな開発言語に対応しているため、プログラマーにとって開発しやすい環境と言えます。
詳細
通貨名 | NEO(ネオ)NeoGas |
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通貨単位 | NEO、NeoGas(略称GAS) |
公開日 | 2016年10月 |
アルゴリズム | DBFT |
時価総額 | ¥370,679,032,800 2018年5月現在 |
ブロック生成速度 | 15~20秒 |
発行上限枚数 | 1億 |
取扱取引所 | Binance Bittrex Cryptopia CoinEgg .etc |
公式サイト | https://neo.org/ |
公式ツイッター | @NEO_Blockchain |
ソースコード | https://github.com/neo-project |
ホワイトペーパー | http://docs.neo.org/ja-jp/index.html |
NEOの特徴としてNEOには
NEOとNeoGas
と呼ばれる2つのネイティブトークンがあります。
NeoGasはNEOを保有していることで無料で手に入れることもできます!この記事内で紹介しているのでぜひチェックしてください!
価格チャート
今までの価格チャートについてもみてみましょう。
最高値 | 最安値 | 価格差 | |
2018 | 20,866.100 | 4,801.800 | 434.55 % |
2017 | 8,702.600 | 9.170 | 94940.73 % |
2016 | 59.270 | 7.660 | 773.50 % |
*価格には引用サイトによって誤差があります。1つの目安として参考にしてください。
引用元 https://cripcy.jp/shikiho/neo
NEO(ネオ)の仕組み
ブロック認証システムにDBFT
NEOはブロック認証システムにDBFTという独自のアルゴリズムを採用しています。
DBFTは「Delegated Byzantine Fault Tolerant」の略で日本語に訳すと「ビザンティン耐障害性コンセンサスメカニズム」です。
ブロックチェーンはたくさんのノードと呼ばれるコンピューターで支え合い、お互いを監視し合うP2Pネットワークというものを構築します。
NEOは、ユーザーの中から評価が高く信用ができる複数のブックキーパーと呼ばれる帳簿係をNEO保有者の投票で決めて、システム異常が起こらないように確認と監視をしています。
マイニング
NEOをマイニングによって得ることはできません。しかし、NEOはNEOを使うためにNeoGasと呼ばれるトークンを発行しています。マイニングの報酬はこのNeoGasというトークンになります。これはNEOの手数料やブックキーパーへのマイニング報酬を支払う為の仮想通貨として誕生したものです。
もともとGasはNEOのプラットフォーム上で使用されるものでしたが、Gasを上場する取引所が現れ、時価総額トップ100に入るようになりました。
このGasの入手方法は3パターンあります
①購入する
②ブックキーパーになる(マイニングの報酬)
③NEOを保有する。
特にオススメの方法は③です。
なんとGasはNEOを所有しNeonWalletで保管すると株式の配当のようにGasがもらえます!!
NeoGasの入手方法!
保有しているNEOをNEONwalletに送金することで保有者にNeoGasが配当されます。NeoGasもバイナンス(Binance)などの取引所に上場しているので、取引することもできます!
詳しい登録方法や送金手順などは下の動画を参考にしてみてください!
NEO(ネオ)のメリット
処理速度の速さ
処理速度の速さはNEOの特徴の1つです。
ビットコインは1秒間に約7件、イーサリアムでは1秒間に約15件の取引処理が可能と言われています。
一方、NEOでは1秒間に1,000件の取引が可能とされています。これは最速の処理スピードを持っていると言われているリップルと同等の処理スピードです。またNEOは将来的にシステムの最適化をすることによって、現在の10倍の取引スピードを理論上では出せるとされています。
つまり1秒間に10000件近くの取引処理が可能になるそうです。
よく引き合いに出される、世界で最も使われているVISAカードの取引スピードが4000~6000件/秒なので、VISAカードよりも速い取引スピードになります。
開発環境が豊富!?
NEOとよく引き合いに出されるイーサリアムと比較してみるとNEOの強みは多様なプログラミング言語に対応していることです!イーサリアムではSolidityやSerperntと呼ばれるスマートコントラクトに対応した言語で開発する必要があります。
一方でNEOは既存のプログラミング言語であるC、C#、C++、Java、Python、JavaScriptなどに対応しており、イーサリアムに比べて、開発者へのハードルが低いと言えます。また、システムエンジニアの90%がNEOの開発に取り組むことが可能と言われています。
しかし、現在はイーサリアムを用いたdAppsの数やそれに関するネット上の情報も多いため、大きな強みとはいえないかもしれません。
今後NEOが普及し、様々な言語で実装されたdAppsが増えるにつれてNEOを使ったdAppsの数も急激に増えていくのではないでしょうか。そしてそれに伴って、NEOの価値も向上していくのではないかと思います。
NEO(ネオ)のデメリット
DBFTのリスク
NEOが使用しているブロック承認システムはDBFTと呼ばれるものです。これは、ブロックの最終的な承認を「ブックキーパー」と呼ばれる、NEOトークンの所有者によって選出された代表者たちの手によって決定するという仕組みです。このとき承認されたブロックは、分岐できず、トランザクションも取り消しされたり、ロールバックされたりすることはありません。
つまり、ユーザーが投票という形でNEOの運営に携わっていきます。このような運営方法は、投機目的のユーザーとその通貨を長い目で見て流通させようとするユーザー間での対立が起きることも考えられます。
実際にビットコインはユーザー内全体で対立が生じ、ブロック承認が滞ったりするリスクがあります。
NEO(ネオ)のdApps
NEO(ネオ)は分散型アプリケーション(dApps)のプラットフォームです。分散型アプリケーションとはDecentralized Applicationsの略で、ブロックチェーン技術を用いた非中央主権的なアプリケーションのことです。
dAppsのプラットフォームとはどういうことでしょうか。簡単に言うとNEOはAppStoreのような色々なスマホアプリケーションをダウンロードできる場所を目指しています。つまりNEOはdAppsというアプリケーションを作ることができる場所を提供しようとしているということです。
NEOではすでに40個以上のdAppsがリリースされています。NEOはdAppsのプラットフォームなので、多くのdAppsをリリースしてそれを多くの人に利用してもらうことでNEOの価値は高まると考えられています。
NEOによるdApps一覧はこちらの公式サイトから確認できます。
NEO(ネオ)の注目ポイント!
大企業との提携!?
NEOはアリババやマイクロソフトと関係していると言われています。公式サイトやロードマップにははっきり記載されていないのでまだはっきりとしたことはわかりません。
しかしNEOの開発元のOnchainというスタートアップ企業のホームページには、ブロックチェーン技術に関してMicrosoft(マイクロソフト)やアリババと提携していることが公表されています。今や中国を代表する企業のアリババや世界的コンピューター企業のマイクロソフトとの関係はNEOにとってプラスに働くことは間違いありません!
一方でこの提携がNEOと関連がないことが明らかになってしまうと、NEOへの期待などが小さくなり、NEOの価格がさがるかもしれません。
NEO(ネオ)の懸念点?
NEO協議会
NEOの発行上限枚数は1億NEOです。その半分に当たる5,000万NEOをNEO協議会が保有しています。
これはNEO協議会が利益を独り占めしているわけではなく、NEOのブロック認証システムであるDBFTが投票でブックキーパーを決めるという仕組みであることに関係しています。
多くのNEOを保有する悪意のあるユーザーにブロック認証システムを乗っ取らせないための保険の役割や開発者の保有分として使用されるようです。
ただし、NEO協議会が自身が保有しているNEOを大量に売りに出せば、NEOの価格の暴落を引き起こすかもしれません。それを防ぐ仕組みとして原則として協議会のNEOの年間使用量は1500万トークン以下とされていますが、NEOのリスクと言えます。
中国の規制
NEOは中国発の仮想通貨ですが、中国では仮想通貨に対して、懐疑的な面があります。2017年9月にはICOを全面禁止、取引所の規制でNEOを含めて仮想通貨全体に大きなダメージと不安を与えました。
今後、中国がなんらかの仮想通貨の規制をさらに課すような事態になれば、NEOの価格に大きく影響を与えるかもしれません。
しかしNEOは時価総額も高く、世界中の取引所で取扱われいる人気の通貨です。中国政府が世界の取引所で扱われているNEOにまで規制をかけられるとは思えませんが大きな値下がりのリスクがあると言えるでしょう。
オススメ取引所
NEO(ネオ)を扱っている取引所でオススメなのは、バイナンス(Binance)と呼ばれる取引所です。バイナンス(Binance)では多くの種類のコインを扱っています。仮想通貨で一攫千金を目指したい方はここで誰も注目していない草コインを調べて投資するのも悪くないかも知れません!
手数料 | |
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手軽さ | |
セキュリティー | |
知名度 |
まとめ
知名度のあるNEO(ネオ)ですが、意外に知らないことも多かったのではないでしょうか。NEOは中国版のイーサリアムとして独自の経済圏を築いていくのではないかと思います。中国という大きな市場はNEOにとっての追い風になることは間違いありません。国の規制がNEOの成長の1番のポイントになるのではないでしょうか。
今後もNEOの動きに注目ですね!
余裕資金で、投資することをお勧めします。
投資は自己責任・自己判断でお願いいたします。