ビットコインのコア開発を行っている、Blockstream社ですが今回は同社とtetherの関係。
また日本の企業との関係を紹介します。
Blockstream社とは
Blockstream社は相互運用可能なブロックチェーン(サイドチェーン)のリーダーであり、暗号学の革新的な利用方法をブロックチェーンインフラ内の商業プライバシーに適用しています。
最も成熟し入念にテストされセキュアな稼働中のブロックチェーンインフラ、そして業界で最も経験を積んだチームを持つBlockstreamは、電子化されたアセットと新しい暗号金融システムを稼働させるための途を追求する世界中の企業と提携しています。
設立:2014年
CEO:アダム・バック(Adam Back)
本社:モントリオール(カナダ)
事業内容:ビットコインのサイドチェーンの開発
ホームページ:Blockstream社の公式サイト
Blockstreamの取り組み
以下に内容の一部を転用する。
Blockstreamは、ビットコインそのものと言えるオープンソース・プロジェクト「Bitcoin Core」の主要開発者が所属することでも知られる2014年設立のカナダ・モントリオール拠点のスタートアップ企業だ。BlockstreamのCEOであるアダム・バック(Adam Back)博士は、ビットコインのアイデアの根幹にもある「proof-of-work」(Hashcash)を1997年に発明した暗号学者としても知られている。
Blockstreamが開発しているのはサイドチェーン関連のプロダクトだ。ビットコインのような暗号通貨を実現している実体はブロックチェーンと呼ばれる分散型台帳だが、いろいろ制約がある。悪意がある犯罪者集団ですら自由に参加できてしまうネットワークであるのに、台帳の改ざん防止が暗号論的に担保されている、というのがブロックチェーンのブレークスルーだったわけだが、そこにはトレードオフがあった。トランザクション性能があがらず、スケールしないという問題だ。現在、ビットコインによる送金が確実になったと見なされるまでには6ブロックを生成する時間、1時間かそれ以上が必要だ(ビックカメラやメガネスーパーなどのビットコイン決済は少額決済を全手に0承認で即時送金しているので念のため)。
だったらビットコインのチェーンの横に、別のチェーンを接合して、そちらで処理をすればいいじゃないかというアイデアがある。「サイドチェーン」と総称されるものだ。
Blockstreamが開発する「Lightning」は、ビットコイン開発者コミュニティー全体で策定と実装が進んでいる「Lightning Network」(LN)と呼ばれるマイクロペイメントのためのサイドチェーンだ。LNは取引をするユーザー同士が専用のチャンネルを作り、そのチャンネル上で決済を行うというアイデアに基づいている。LN上の一連の決済は、チャンネルを閉じるときなどに、まとめてビットコインのチェーンに書き戻される。LNはラフな合意に基づく仕様があって、実装自体は数種類あるという極めてインターネット的な開発が進んでいる。LNを使うと0.00000001BTC(現在の価格だと0.004円)というきわめて少額の決済がデバイス間で即時に可能となる見込みで、BlockstreamもLNの1つを開発している。
Blockstreamが開発するサイドチェーンには「Liquid」というのもある。こちらは取引所間で流動性を持たせるための「ストロング・フェデレーション」と呼ぶ技術を開発しているそうだ。ビットコイン同様のビザンチン頑健性(Byzantinerobust)を持ちつつ、商用に耐えうるプライバシー(決済するアセットの種類や量が外部から分からない)を実現している、とホワイトペーパーにある。
tetherとの関わり
tetherとはTether Limitedが発行する仮想通貨のことです。
1 tether 1ドルの交換を保証することで、価格の安定を目指しています。
詳しくはこちら。
このtetherとBlockstreamには実は関係があります。
Blockstreamは
世界2位の取引所 『Bitfinex』に出資しています。
そしてその子会社が、tetherを運営する『Tether Limited』です。
つまり間接的に、tetherに対して影響力を持っているのです。
実はこの関係の中に日本のある企業も、加わっています。
Blockstream社とデジタルガレージの関係
実はデジタルガレージという日本の会社が、Blockstream社に出資をしています。
さらに先日、正式に提携を発表しました。
密接な関係がデジタルガレージとBlockstreamにはあるみたいですね。
デジタルガレージの株価は最近上昇しています。
仮想通貨関連として、注目ですね。
黒い噂
Blockstreamとtetherの関係から、黒い噂がビットコインのコミュニティ内で流れています。
内容は要約すると、Blockstream社の利益を損なわないように、Tether LimitedがBTCを買い支えるためのUSDTを新規発行しているのではないか?という疑惑です。
証拠金もなく、不正に発行しビットコインの価格を維持しているんではないかとの疑惑です。
さらに、tetherの証拠金がレバレッジ取引のために使われているという疑惑など様々な思惑が入り混じっています。
つまり、Tetherが不正を犯していてそれによってビットコインの価格が支えられているのではないかということです。
事実はわかっていませんが、この噂が流れ始めた後にTetherはハッキングにあったと公表しました。
マウントゴックスの破綻もはじめは、ハッキングされたと公表していましたよね。
そのため、何か裏にあるんではないかと憶測が流れているのです。
しかし、実際のところわかりません。
まとめ
今回はBlockstram社について紹介しました。
日本の会社との関係・tetherとの関わりなど、意外なものがあったかもしれません。
噂はあくまで噂ですが、一度身を引くのもありかもしれません。
できる限り正確な内容を目指しておりますが、100%正確であるとは限りません。
投資はあくまで自己判断でお願いいたします。